消しゴムを使わない学習法
記憶力を高める助けをしてくれるものに「ノート」があります。どの学生であっても、大抵は教科書と一緒にノートを持参しているでしょう。このノートには、勉強した事をいろいろ書いたり、忘れないようなメモ書きをしたりなど活用範囲は非常に広いと言えます。
実は、このノートの使い方も少し工夫するだけで、記憶力を非常に高める事ができるようになります。方法は非常にシンプルで、消しゴムを一切使用しないという方法です。なぜ消しゴムを利用しなければ記憶力を高める事ができるのでしょうか。
実は、このノートというのはきれいに使おうとすると、逆効果になるのです。人間の脳は復習する事で記憶を向上させる働きがありますが、この復習する時にノートを使ってその時勉強した印象をできるだけ蘇らせる必要があるのです。
非常に重要なのは、何かの問題を間違えたり、誤解して覚えてしまっていたりしたような情報なのです。これを大抵の人は、消しゴムでその情報を消してしまって、正確な情報だけをノートに残してしまいます。これは非常に残念なノートの使い方なのです。
この間違いや誤解など、その時感じた印象を消さずにノートに残しておくと、復習をした時に当時の印象が蘇って、同じ過ちをしないようにするという記憶が残り、今後間違えないようにできるだけでなく、非常に長期間に渡って覚える事ができるようになるのです。
そのため、できるだけノートに書いた情報というのは、消さずに残しておき、もし区別するならば横線を引いたりする方が効果的なのです。