五感を使った記憶の向上
人間の脳は、刺激が大きい事は印象に残って忘れにくいという特性があります。そのため、何かを覚えたい時には、脳へ大きな刺激を与える事で記憶力を高める事ができるのです。では、脳へ刺激を与えるにはどうすれば良いでしょうか。
それは、できるだけ五感をフルに使う状態にすることです。五感とは、視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚からなるもので、人間が感じる事のできるものです。これらを有効に活用する事で、記憶力を高める事をコントロールできるでしょう。
最も良い方法が「体験」するという行為です。例えば、車の運転にしても教科書やマニュアルなどを何度も見たり読んだりしていても、運転出来るようになる事はありません。やはり、実際に乗って運転してみる事で、いろいろ学習していくのです。
スポーツや、仕事も同じで読んだり聞いたりする事よりも、実際にやってみる事で人間は様々な事を覚えていきます。そして、実際に体験した事というのは、長期記憶に保存される事になって忘れる事はないでしょう。
記憶力を高めるためには、このような体験をできるだけする事が重要です。体験が難しい事についても、できるだけ五感をフルに活用できるような方法を考えると良いでしょう。特に、社会人になって仕事をするようになると実感できるのではないでしょうか。
仕事は、先輩や上司から聞いただけではなかなか覚えられません。実際にやってみて、失敗を繰り返してようやく仕事を一人前にできるようになるからです。これも、体験をする事で五感をフルに活用していると言えるでしょう。